ToSラクガキ帳

Tree of Saviorに関するあれこれを殴り書きます。

金策の話をしよう ― 赤素材掘りとパイリンソマ

※以下の情報は、2017/03/29のバランス調整以前に記述されたものです

 

はじめに

ケッピーイベントが終わってからというもの、めっきり金策をする気が無くなってしまいました。時給5mの金策を経験してしまっては、スカウトで145IDを回すのが馬鹿らしくもなるというものです。

 

できるだけ楽をしてシルバーを稼ぎたいところですが、では、tosにおける最高効率の金策とは何でしょう?

 

結論から言えば、それは315赤武器の素材掘りです。今日は、赤素材堀りとそれにまつわるビルド、パイリンソマについです。

 

筆者自身、最近になって赤素材掘りを始めたばかりなので、美味しい狩場といった情報を求めている方の期待には、残念ながらお応えできません。

 

赤素材掘りに興味がある、赤素材掘りのためにパイリンソマを作るか迷っている、そんな方の参考に、当記事が少しでもなれれば幸いです。

 

3/18追記:赤素材の値段は、需要と供給のバランスから下落傾向にあります。都会鯖ではこの傾向がさらに強く、一概に「最高効率」とは言えなくなってくるかもしれません。しかしながら、赤直のような1日に回せる制限のない高時給の金策という点で、赤素材掘りは未だ優秀と言えます。

 

金策効率について

赤素材堀りの稼ぎはどれくらいか

赤素材掘りの時給については、掘る素材や、敵を倒す速度、マーケットの動向等にも影響するため、一概には言えません。

 

1つ、イエローキャロの触覚を例に挙げましょう。DPK(※)600超のうえ、湧きがMAP全域にわたるため、非常に掘りにくい素材です。それ故、素材の単価も高く、3m~で取引されています。仮に、素材が落ちるまで2時間かかったとしても、DPKを数えてきちんとスウェルをすれば、3mほどの時給が見込めることになります。

 

私の例で言いますと、先日、1時間45分かけ、クゲリ リオニの角を2つ獲得しました。執筆現在、マケに2.8mで置いている状況ですが、3m買いのシャウトも先日見かけたので、これを仮に3mの価値としましょう。マーケットの手数料で1割引かれて、素材1つあたりの利益は2.7m。これを時給に換算すると約3.1mです。さらに、狩りの際のドロップシルバーもありますから、spポットの消費等差し引いても、最終的な時給は3.5mぐらいにはなるでしょう。(※2)

 

※1 Drop per Kil の意。DPK600ならば、敵を倒すたびに討伐数をカウントしていき、それが600になったところで素材がドロップし、DPKのカウントがリセットされる。現実的には、ドロップのタイミングは多少前後する。

 

※2 筆者のサーバーは田舎鯖と言われるサウレなので、供給の少なさから物価が高めです。ライマなどの都会鯖では、競合の多さ故、時給はやや低くなるでしょう。

 

3/12追記:需要と供給のバランスから、赤素材の値段は降下傾向にあります。反面、私の場合、狩りに慣れ1時間強で素材を取れるようになったので、2mの素材をスウェルで狩れば、依然として3~3.5m程度の時給を確保できています。

 

"良い金策"の目安

本題とは直接関係ありませんが、金策の時給を語る上で、良い金策・悪い金策の目安に触れておきましょう。赤素材掘りとパイリンソマについてのみ気になる方は、この項は読み飛ばして頂いてもかまいません。

 

金策ビルドとして、スカウトでの145ID周回が流行ったのは、記憶に新しいかと思います。145IDは、ボスまで殲滅して3周したときのドロップシルバーが、約950kです。装備にもよりますが、1周あたり15分前後かかりますので、3周で45分。消費するSPポット等を考えると、時給は1m強といったところでしょうか。

 

この時給は、R6キャラの育成や、スプリットアローの特性費用等の投資のうえでのものですから、現状から特に準備を必要とせず、1mの時給が出せるならば、まずまずの金策と言えるかと思います。

 

例えば、290ID直ですが、3周で500k弱のシルバーが手に入ります。1周は3分程度ですから、ロードの時間やPT募集の手間を考えても、1キャラ回すのに15分前後といったところでしょう。時給にして2mほどになりますから、目安と比べれば、かなり"良い金策"と言えます。PT募集が多いのも頷けます。

 

290ID直は、手軽(とはいえR8キャラが必要ですが)で優れた金策ですが、赤素材堀りに比べると、時給は一歩劣ります。1日に回せる回数が限られているのも気になる点です。

 

今すぐパイリンソマを育成すべきか?

R8MOBを倒すための火力や、スウェルによるドロップアップを考えれば、現状での赤素材堀りビルドは、パイリンソマが最適です。

 

では、最高時給での金策を目指して、今からでもパイリンソマを育成すべきでしょうか?

 

先述の通り、ケッピーイベント以降、IDの周回に嫌気がさした私は、パイリンソマを育て、赤武器の素材堀りに着手し始めたのですが、必要な初期投資は、私の考えを上回るものでした。これからの、パイリンソマによる赤素材掘りをお考えの方は、以降の点を踏まえたうえで、キャラの育成に着手するかをお考えください。

 

初期投資① 武器

まずは装備についてです。防具も重要ですが、最大のネックになるのはやはり武器です。

 

R8マップのMOBは、御存知の通り非常に高い魔法防御力を有しています。そのため、☆5ジェム挿しのフィフスハンマー程度では、この魔防を抜くのに不十分です。

 

どれほどの武器を用意するかは、当人のお財布事情や、狩るMOBにもよりますが、315紫鈍器(ヴィエンナロジスメイス)相当のものは用意しておきたいところです。これならば、超越等をせずとも魔防を抜けます。私が使っているのもこれです。

 

ここで必要になるのは、プラクトニウムと各種鉱石。サーバーにもよるかとは思いますが、2/24現在のサウレ鯖では、少なくとも50m程度の出費になります。

 

ジェムによる強化も忘れてはいけません。紫鈍器の場合、ソケットは2つです。☆7ジェムを挿すならば、ソケット開けの費用も加えれば、さらに20mほど必要になります。

 

初期投資② 魔防確保

R8マップでの狩りでもう1つ大事なのが、魔防の確保です。私の防具は、次のようになっています。

 

  • グリナスセット(上下)
  • ウォーメイジグローブ
  • ウィンドランナー(☆6青×3)
  • アークメイジバングル+6
  • 火力アクセ

 

私の場合、この状態から補助装備にディデルタワーシールドを持ち、三か所にエンチャント、さらにライトアームを加えて、魔防が1966になります。これでも、ビスティス森のオレンジグルーマーなど、痛い魔法攻撃を受けることが多いです。

 

また、ダガーを持った場合の状態の魔防は、1324です。この程度でも、場所を選べば、赤素材掘りは可能です。同じビスティス森で言えば、イエローリーフナッツは物理攻撃のうえ、湧き場に魔法MOBが混じっていないので、比較的楽に狩れます。

 

しかしながら、狩り場の難易度と素材の値段はある程度比例するでしょうし、それでなくとも、単純に、狩場の選択肢は多ければ多いほど良いでしょう。できれば、魔防に余裕をもっておきたいところです。

 

R8マップで狩りをするのに、魔防が2200あれば問題ないと言われています。私の場合は、ヌアエーレカードは売り払ってしまって所持していないので、火力が犠牲にはなりますが、ヘアアクセを2箇所ほど魔防がついたものにしようと考えています。

 

というわけで、魔防を確保するため、防具やカード、その強化にも投資が必要になってきます。

 

初期投資③ チャッパーリションカード

私が、先述した形で魔防を確保したとします。すると、補助装備にはダガーを持てず、ライトアームは火力の増強にならず、果てはヘアアクセまでも非火力のものを付けなければいけません。そんな状態で、スウェルボディで体力が2倍になったR8MOBを焼き切るのは、かなり困難です。もちろん、魔防が低い敵ならば焼き切れますが、魔防確保の理由と同様に、火力は高いにこしたことはありません。

 

火力アクセ+ダガーの形での狩りもしましたが、多少マシになるとは言え、FBのhit判定が消えるバグ(※3)も手伝い、スウェルした敵を狩るのはやはり辛かったです。

 

赤武器等ならばこのようなことも無いのかもしれませんが、高価な品ですから、中々手が出ません。武器の強化なしで手っ取り早く火力を確保するなら、チャッパーリションカードが一番でしょう。サウレでは、レベル10のチャッパーを作ろうとすると3mほどかかりますから、8枚揃えれば24mの出費になります。

 

※3  7体前後をジョイントでつなぎ、ハングした直後にFBを当てると、FBが1hitしただけで以降のhit判定が消失するバグ。FBを先置きした場合でも同様。スプラッシュ防御の特性が悪さをしているようで、ハングから3秒待つor特性を切れば回避できるが、広域防御比率の関係でFBが全員にhitしなくなるので、火力が数段落ちる。

 

初期投資④ 特性費用

火力と言えば、忘れてはならないのが特性費用です。パイロはR2の職なので、特性費用はかなり安い方ですが、それでも、主力のFBを特性LV100にしようとするだけで、25m必要です。

 

私の結論

以上のように、最高効率での赤素材掘りを目指した場合、必要な初期投資はかなりのものです。プラクトニウムに関しては、パイリンソマ自身で得たものを使えるかもしれませんが、特性費用などに使うシルバーは捻出しなくてはいけません。

 

また、これらを全てクリアしたとしても、狩りが大変なことには変わりありません。DPK素材を掘ろうとすれば(赤素材全てがDPK素材ではありませんが)、落ちるまで狩り続けるのが基本ですから、1回の狩りが1時間を越えることも多いでしょう。

 

というわけで、カジュアル寄りの楽しみ方をしている方の場合、赤素材堀りのためにパイリンソマを作ることはおすすめしません。上記の初期投資をシュッとでき、かつ、素材堀りの狩りそのものを苦としない方は、挑戦してみてください。

 

補論

現状での結論は、先述した通りです。しかし、R8マップのMOBの強さが緩和されることが、既に告知されています。その調整の如何では、赤素材掘りの敷居が下がることが予想されます。そうなった場合、赤素材掘りに適したビルドは、やはりパイリンソマと言えます。

 

後述しますが、パイリンソマはあって困るキャラではありません。今のうちから育てておくのも、1つの手ではあるかもしれませんが、不確定な要素も多い故、御自身の判断にお任せしたいと思います。

 

優秀なビルド、パイリンソマ

赤素材堀りのために安易にパイリンソマを作ることはおすすめしない、と書いたものの、パイリンソマは非常に優秀なビルドです。

 

まず、パイリン部分に加えてソーマのバフがありますから、火力が非常に高いです。大地の塔でも、ロロパン区画であれば十分通用します。(特化型には劣りますが)

 

次に、ソーマのスウェルボディにより、レベリングが楽なのも周知の通りです。

 

金策の面では、赤素材掘り以外でも、十二分の活躍をしてくれるでしょう。レベリングが早いということは、プラクトニウム回収という点でのアドバンテージになります。また、赤素材以外にも、スウェルで狩りたいものはたくさんあります。ウオシスや、ブルーティニーの角・ブラウンスタウレットの兜の破片といったマグナムオーパス素材、IDでのシルバードロップなどなど。

 

赤素材掘りに限らず、パイリンソマは八面六臂の活躍を見せる優秀なビルドと言えます。

パイリンソマのビルド

基本的には、赤素材掘りを前提に記述していきます。

ステ振り

スウェルした敵を削りきることが肝なので、INT極に近い形になります。CONにどれほど振るかはプレイスタイルによるでしょう。敵の攻撃を1ダメに抑えることを前提にするなら、CONを振る必要ありません。魔防に自信が無かったり、大地攻略を見たりといった場合は、やや多めにCONを振ることになるでしょう。

 

筆者のパイリンソマは、CONに50入れてあります。

取得クラス

パイリンソマの基本は、パイロ2リン2ソマ2です。R8でパイロを取るか、セージを取るかが、意見の分かれるところだと思います。

 

他にも、いくつかの派生があります。それぞれの長所・短所を比較してみましょう。

パイロ3リン2ソマ2

赤素材掘りのパイリンソマビルドで、最もメジャーな型だと思います。筆者のパイリンソマもこの型です。ステ振りにも記述した通り、赤素材掘りでは、如何にスウェルした敵を焼き切るかが肝要です。その際の主力はファイアボールなので、このHIT数を伸ばすためのパイロ3がよく選択されています。

 

セージを経由しないため、魔防面での不安はありますが、装備でなんとかなる範囲です。

パイロ2リン2ソマ2セージ1

セージのミサイルホールを得ることで、魔防面での不安を解消した型です。火力の面では、ファイアボールの複製こそあるものの、パイロ3リン2ソマ2の型と比較すると見劣りします。

 

ただ、ポータルによる狩場の効率的な周回は、上記の型には無い利点です。

パイロ3リン2ソマ1セージ1

 パイロ3の火力とセージの防御力を併せ持った型です。その代わりに、ソマが削られています。

 

ソマ2というのは、単純にスウェル対象数を増やすということ以上に、ジョイント対象数とスウェル対象数を合わせるという意味合いがあります。スウェル漏れが無いように倒そうとすると5体ずつの処理になってしまいますから、湧きの多い狩場では苦労することも少なくないでしょう。

 

また、スウェルのレベルが5と10では持続時間が5秒違うので、焼き切るための時間の猶予が短くなるのも気になる点です。

 

DPK付近でのみスウェルに注力するのであれば、ソマ1とソマ2の差は小さいという見方もありますが、DPKでない素材があることも忘れてはいけない点です。

パイロ2リン2ソマ2ケミ1

チャッパーリション誘発用のヴァルナレーザ集めの手間を無くそうという変わり種ビルドです。ケミを経由することで、アルケミストマスターからヴァルナレーザが購入可能になります。

 

ヴァルナレーザのCDは15秒、SPポットと比較すると、その差は15秒です。これは決して小さい数字ではないですが、ジョイントのCDが22秒であることを考えれば、チャッパーの誘発は店売りのポットで回せないこともありません。

 

なにより、R8転職枠をほぼヴァルナレーザ購入のためだけに消費してしまう点が気になります。

 

スキル振り

以下のスキル振りは私の一案です。好みによって多少変えても良いと思います。

パイロ2の場合

エンチャントファイアは切っている方も少なくないと思いますが、序盤のレベリングや、クエストMOBの通常攻撃による確殺数減といった利点があるため、私は1振る価値はあると考えています。

 

フレイムグラウンドは、スキルレベルに応じて持続時間が延びるためMAXにしたくなりますが、4LVの時点で19秒持続し、加えてCDが25秒なので、この差6秒を埋める価値は高くありません。手数を増やすために、ファイアウォールスキルポイントを回した方がいいでしょう。

 

ファイアウォールは、スキルレベルに応じてパネル数・hit数ともに変化します。パイロ2であれば他にめぼしいスキルも無いため、MAXまで振るのが良いでしょう。

 

ファイアピラーは、スキルレベル5ごとに範囲が大きくなります。毎秒2hitの火力に加え、ヒットストップ効果も優秀です。CDは長いですが、MAXまで振りましょう。

パイロ3の場合

スキル振りの大筋はパイロ2と同様です。ファイアウォールは、スキルレベル14と15でパネル数が同じなので、その1ポイントをヘルブレスに回してあります。

ソーマ2
  • レフトアーム:10
  • ライトアーム:5
  • スウェルボディ:10
  • あと5・・・適当

特筆することは無いかと思います。ライト&レフトの特性は忘れず取りましょう。反対に、スウェルの移動速度の特性は取ってはいけません。死にます。

セージ
  • マイクロディメンション:1
  • アルティメットディメンション:1
  • ミサイルホール:5
  • ブリンク:5
  • ポータル:1
  • あと2・・・適当

マイクロディメンションとアルティメットディメンションは、スキルレベルに応じて火力がたいして増加しないため、複製&範囲拡大のための1振りで十分です。そうするとスキルポイントが余ってしまいますが、これが気になるなら、適当に振ってしまいましょう。どちらにせよ微差です。

おわりに

赤素材掘りは容易ではありません。だからこそ、初めてDPK素材をドロップしたときは、ちょっとした感動があります。我こそはという方は、赤素材市場に身を投じてみてください。

 

そして、赤素材掘りに着手するか、まだ悩んている方。踏み出すのも勇気ですが、踏みとどまるのもまた勇気です。自分のペースでのToSライフを過ごすことが一番です。ゲームがつまらなくなっては、元も子もありませんから。

 

それでは、また次の記事で。