ToSラクガキ帳

Tree of Saviorに関するあれこれを殴り書きます。

鷹メル概論

※以下の情報は、2017/03/29のバランス調整以前に記述されたものです。

3/29:スカウト・クローキング特性について補足しました。 

2/10更新

  • ビルドパーツ・レン3の項を、やや書き直しました。
  • ポイ3について記述しました。
  • 「結局、どのパーツがいいのか」にやや追記しました。

はじめに

執筆現在、2017年2月09日です。超越石取引に関する騒動では、気を揉みましたが、妥当な処置が下され、ホッとしています。

 

さて、この記事は、表題通り、鷹メルゲンのビルドに関するものです。しかしながら、先日、韓国テストサーバーでアーチャーの隠しクラス、鑑定士/Appraiserが実装されました。どうやら、クリティカル発生を増加させるスキルを持っているらしく、これまでの弓ビルドが丸々覆ることすらあるかもしれません。

 

とは言え、この鑑定士が、日本でいつ実装されるのか、そもそも、テストサーバーと同じ性能になるのか、といった点は不明なため、当記事では、特に鑑定士を考慮しない情報を記述しています。ご了承ください。

 

それをご理解の上、現在の鷹メルについて知りたいという方に、ご覧になっていただければ幸いです。

 

そもそも鷹メルとは

メルゲンは、対多数に優れた範囲スキルを得意とします。2つの主力スキルである、トリプルアロー・ホーミングアローは、高威力・広範囲・多段HITと3拍子揃った良スキルですが、hit対象数がAoE(※1)に関係する、というのが弱点です。トリプルアローを例にすると、ゴブ手・ファーダ×2という装備の場合でも、AoEは4なので、スキル自体のAoE1と合わせて、合計は5。矢の部分(※2)は、中型相手に3hitしかしません。

 

そのため、日本・国際鯖に先んじてR8が実装されていた韓国では、メルゲンに進んだ職の多くがレンフレだったということもあり、メルゲンの評価は、当初は芳しくありませんでした。

 

ここで、メルゲンのビルドパーツとしてファルコナーを採用する、いわゆる鷹メルが登場します。ファルコナースキル、サークリングを使えば、スキル範囲内の敵の広域防御比率を0にできます。すると、トリプルアローは、射線上の敵ならば全hit、ホーミングアローは、サークリング範囲内の敵全てに、hit上限である5hitするようになります。

 

シュバのリトリート+メルスティスのような、強烈な他職とのシナジーこそ少ない(※3)ものの、鷹メルは、範囲火力の弓職として、一定の評価を得ていると言って良いでしょう。

 

※1 AoEについては、こちらを参考にしてみてください。

Other/その他豆知識等 - Tree of Savior Wiki Wiki*

 

※2 トリプルアローは、矢が敵にhitした後、その敵を中心に範囲攻撃を発生させます。範囲攻撃の部分のAoEは、装備によらず固定です。

 

※3 とはいえ、リトリート+メルスティスと比較すると見劣りしてしまうものの、敵の広域防御比率を0にするのは、少なからず他職の助けになります。物理職以外にも、パイロのファイアーボールや、ネクロのフレッシュキャノンなどが、AoEに関係してhit対象数が変化します。

 

ステータス振り

他の多くのアーチャー同様、鷹メルのステータスはDEX極です。最低限のCONは必要ですので、どこまで体力に振るかは、自身の装備と相談しましょう。私の場合、CONが50になるようにステータスを振り、HPの数値は15000強(装備によりやや変動)ですが、もう少しHPに余裕が欲しいとも思っています。

DEX極の理由ですが、大まかに言って以下の3点です。

  • STRを振ったときに上昇する物理攻撃力が低い
  • アーチャーは、スウィフトステップでクリティカル発生を伸ばせるため、他職と比較してもDEX型にする価値が高い
  • ジェムを武器につける際、イエロージェム(クリティカル攻撃力)の方が、レッドジェム(最大攻撃力)よりも効果が大きい

クリティカル率は、計算式の関係上、レベルを上げれば上げるほど低くなるため、STRにステータスポイントを振る余裕は無くなります。よって、最大火力を出すには、DEX型に利があります。

 

スキル振り

では、ファルコナー・メルゲン部分のスキル振りについてです。

 

ファルコナー

スキル使用後、飛び去った鷹を呼び戻すのに必要です。最初に1振りましょう。

  • サークリング5

XLサイズのボスモンスターを除き、敵の広域防御比率は、Lサイズの3が最大なので、サークリングには3ポイント振れば十分に思えます。私も最初はそう考えていたのですが、2017年2月09日現在、中型(広域防御比率2)の敵の集団にサークリングをかけ、ホーミングアローを撃ち込んだとき、1体にしかhitしなくなるバグがあるようです。

 

ファルコナー - Tree of Savior Wiki Wiki*

 

サークリングの項に、キャノニアスキルに関するバグが記載されていますが、どうやら、ホーミングアローにも同様のバグが存在するようで、私もこの現象を確認しました。もしかすると、自身のAoEとも関係があるかもしれないのですが、私は、バグを回避するために、すでにサークリングに5振りしてしまったので、検証ができませんでした。情報をお持ちの方は、コメント等残して頂けると嬉しいです。

 

と、このような現状があるので、私は5振りを推奨しています。5振りして以降は、このバグが発生した事はありません。

 

必須スキルは、この2つのみです。私は鷹と戯れたかったので、ルーストとハンギングショットを1ずつ振って、他のポイントは余らせています。自分が好きなスキルを取ってしまいましょう。

 

メルゲン

  • トリプルアロー5
  • ホーミングアロー5
  • アローレイン5

サークリングに合わせる主力スキル2種に加え、ボス火力のアローレインを5振りします。公式のスキル紹介動画を見た感じでは、スプレッドショットが、強化版バラージといった風で強そうに見えますが、1体につき1hitしかしないため、残念ながら取る価値はありません。

 

スキル取得順序ですが、トリプルアロー・ホーミングアロー・アローレインを1ずつ取った後は、チャージ時間を短縮するため、ホーミングアローを3まで伸ばすのがおすすめです。以降は、威力を伸ばしたいスキルを振っていきましょう。特にこだわりがなければ、トリプル>ホーミング>レインの優先順でMAXにするのが良いかと思います。あるいは、ホーミングのチャージが3でも遅いと感じれば、先に5振りしてしまいましょう。

 

ビルドパーツ選択

実は、鷹メルで最も重要なのは、この、R7以下のビルドパーツ選択にあります。鷹メルの本体は、R6のファルコナーと、R8のメルゲンさえ取ってしまえば完成します。本体を前にすれば、それ以前のビルド差は誤差とすら言えるかもしれません(アチャ2を除く)。

 

しかし、だからこそ、R7以前でどのようなビルドパーツを選択するかが、自身が育成する鷹メルの個性と言えるでしょう。この、ビルドに幅がある点も、鷹メルの長所の1つだと思います。

 

パーツ選択のポイント

敵の群れに対して、サークリングにトリプル・ホーミングと合わせると、鷹メル部分のスキルは、ほぼ全て撃ち尽くしてしまいます(アローレインは対集団向きではありませんが、ボス火力としては優秀です)。R7以前のパーツで、如何にこのCD待ちの時間をカバーするか、というのが、1つのポイントです。

 

また、鷹メルは範囲火力ビルドですので、アローレインを擁するとはいえ、単体火力はやや苦手としています。これを補うのが、もう1つのポイントと言えるでしょう。

 

以降、かなり長くなりますので、読み飛ばして頂いても構いません。私の最終的なオススメだけ、目次の最後の項に記述しておきます。

 

アーチャー

  • アチャ2 主要スキル・・・スウィフトステップ/マルチショット

DEX型のアーチャーには、クリティカル率確保のため、スウィフトステップのC2特性が必須です。

 

マルチショットはAoEでhit対象数が変化するため、サークリングとのシナジーがあります。範囲火力にも単体火力にもなるので、R1のスキルとしては破格の使いやすさです。

 

アチャ1から取れるフルドローは主要スキルには挙げませんでしたが、これも、ストリングによるダメージ倍加が見込める便利なスキルです。

 

というわけで、アチャ2はビルドパーツ選択の項でチラッと触れたように、必須パーツです。

  • アチャ3 主要スキル・・・ツインアロー

ツインアローは、その名の通り2hitする、CD7秒・OH5回の、取り回しのよいスキルです。連打することで、単体火力の補助になります。また、わずかに体力の残った雑魚敵の処理にも便利です。

 

マルチショットは、スキルレベルが上がると、威力に加えhit数も増加するので、スキルレベルが1上がる価値は比較的高いと言えます。しかし、LV15のマルチショットのチャージ時間はやや長いため、フルチャージする余裕が無い場面も少なくないでしょう。

 

レンジャー

  • レン1 主要スキル・・・バラージ/ステディエイム

バラージは、マルチショット同様、AoEに影響してhit対象数が変化するスキルです。サークリングとのシナジーが見込めるほか、これまたマルチショットと同様に、接射することで単体火力にもなる優秀なスキルです。CD18秒、OH3回という連打のしやすさも嬉しい点です。

 

ステディエイムは、ミサイル属性の攻撃に乗る、ご存知優秀バフです。鷹メルの本体であるメルゲンスキルの火力を、10%とはいえ伸ばせるのは優秀です。

 

  • レン2 主要スキル・・・なし

バラージの威力微増と、ステディ倍率+5%のためだけに履修する価値は、個人的には無いと考えています。アチャ2型のレンフレがレン2を取っていることがありますが、それは、フレッチャーがR5~7の枠を食ってしまい、ビルドパーツの幅が狭いこと、単体特化ビルドであるという特徴があるためです。R7までのクラスから、幅広く4つの職を選択できる鷹メルでは、あえてレン2を履修する意味は薄いでしょう。

 

  • レン3 主要スキル・・・スパイラルアロー

スパイラルアローは多段hitしているように見えますが、内部的には1hitの扱いになっています。そのため、クリティカル攻撃力や、属性攻撃力等が1度しか乗らないのが惜しい点です。36秒というCDも長めであり、C3スキルとしては非力、というのが個人的な印象です。

 

他に、レン3を取る理由としてはステディエイムの+20%になりますが、先述した理由から、鷹メルであえて取る必要性は、個人的には低いと考えています。レン3がやりたい方の場合(※4)、フェイントバラージのシナジーから、ローグが残りの1枠として優秀です。

 

※4 レン3コスチューム着たい...着たくない?

サッパー

  • サパ2 主要スキル・・・ブルームトラップ

非常に広い攻撃範囲の、計21hitするトラップを展開するスキル。このゲームでは、武器攻撃力に比べるとスキル威力が比較的低いため、1発1発に武器攻撃力が乗る多段スキルは、フロクラ然り、各種パイロスキル然り(※5)、非常に強力です。難点は、スキル威力の低さ、やや長めのCD(40秒)、そしてなんといっても、飛行敵に当たらないことです。

 

  • サパ3 主要スキル・・・なし

韓国鯖では、いくつかの職のC3に、新たな特性を加える調整が入っています。サパ3の特性は、トネリコの消費が増える代わりに、スキル威力が倍増するというものです。あくまで倍になるのはスキル威力なので、転職1回分を消費する価値は低いと考えます。

 

※5 それ以上に、アグニネックレスの存在がありますが・・・

 

ポイズンシューター

ポイズンシューターのスキル全てに言えることですが、毒の威力は、スキル威力・物理攻撃力・属性攻撃力に依存するので、DEX型の鷹メルとは、やや嚙み合わないのが難点です。しかしながら、ポイズンシューターの単体火力は、DEX型の場合でも、他のパーツと比較したとき、頭1つ抜けていると言えるでしょう。

 

現状のプラス要素としては、韓国鯖で、他のキャラクターの毒で、自身の毒が上書きされなくなる修正が入ったこと、マイナス要素としては、R8マップには森が多く、ダメージが半減する毒属性の敵が多く生息しているということが挙げられます。

 

  • ポイ1 主要スキル・・・ニードルブロー/ブローガン

 

ニードルブローは、敵単体に対して毒を付与するDoTダメージスキルです。CDは20秒と比較的短く、LV5でも20hit(毒のダメージが20回入るの意)しますが、C2スキルのポイズンポットがなかなか優秀ということもあり、できればC2まで履修し、30hitまで伸ばしたいところです。

 

ブローガンは、ニードルブローに感染能力をつけたようなスキルです。ブローガンを受けた敵は保菌者となり、保菌者を攻撃することで、近くにいる敵に毒が感染します。感染元になるのは、あくまで最初のブローガンを受けた保菌者1体です。ニードルブロー同様、C1で20hit、C2で30hitしますが、CDは25秒とやや長くなっています。範囲火力というにはやや力不足ですが、複数の敵に毒をばら撒ける効果は優秀です。

 

  • ポイ2 主要スキル・・・ポイズンポット

フレイムグラウンドほどの範囲を毒溜まりにし、侵入した敵を毒状態にします。ブローガンのような手間もなく、多くの敵に毒を付与できるので、優秀です。ただし、クリティカル分のダメージがないため、範囲火力スキルとしては、ブルームトラップあたりには劣ると言えるでしょう。

 

  • ポイ3 主要スキル・・・現状は無し

C3スキル、パラサイトスローは現状使いづらく、C2スキルのポイズンポットも、持続時間が固定で、スキルポイントを振っても、伸びるのは威力だけです。ニードルブロー・ブローガンの持続を伸ばすためと、各種スキル威力微増のために、ポイ3を取るかは、微妙なところです。

 

しかしながら、2016年12月15日、韓国にて、スキル調整のアップデートが入りました。

 

多くのスキルバランス調整やクリスマスコスチューム追加など12/15(木)のアップデート内容案内(1周年 Refresh Day) - Tree of Savior Portal

 

これにより、ポイズンポットの持続は、5+スキルLV 秒になり、パラサイトスローの変更も、文面を読んだだけでは強さが分かりかねますが、強化には間違いないようです。今後の動き次第では、ポイ3も選択肢になり得るかもしれません。

 

スカウト

  • スカ1 主要スキル・・・フレアショット/クローキング

フレアショットは、LV5の時点で持続15秒、毎秒2hitで計30hitします。ブルームトラップよりもhit数は多いですが、範囲が半径1キャラ程度と非常に狭く、かなり上手に集敵しないと全員には当たりません。しかし、フルヒットした時の火力はなかなかのものです。飛行敵に当たらない点、41秒と長めのCDはブルームトラップと同様です。

 

クローキングは、敵に見つからなくなる・移動速度上昇・常時維持可能という便利スキル。物理ダメージの特性が強力に見えますが、最終ダメージが50%UPでは無いうえ、多段スキルを撃った場合、初撃にしか適用されません。残念。

 

主要スキルには挙げませんでしたが、フルフルは集敵スキルとして利用できます。

 

  • スカ3 主要スキル・・・スプリットアロー

145ID金策用スカウトからの発展形として、よく見かけるビルドです。スプリットアローは強力なスキルですが、R8の敵を倒し切るには、やや火力不足と言わざるを得ません。スカウトC3で得られる他の火力スキルが、CDの長いフレアショットのみということもあり、金策を兼ねない鷹メルを作るならば、あえてスカ3を経由する必要はないでしょう。R4以降の転職枠を使うため、他のパーツの選択肢として、アチャ3かアチャ2レン1ぐらいしかないというのも辛い点です。

 

ローグ

  • ログ1 主要スキル・・・フェイント/スポリエーション

フェイントは、スキル説明中の効果は、敵の回避減少という一見地味な効果ですが、フェイントをかけると、隠し効果で、バラージのhit数が倍になります。toswikiには、内部処理としては5hitのまま、という旨が書いてありますが、見かけ通りのhit数になるよう修正が入っているので、クリティカル攻撃力・属性攻撃力が全段に乗ります。レン1の項では、範囲・単体ともに優秀スキルと書きましたが、R2スキルなだけあって、R8帯では、やや威力不足というのも事実です。フェイントは、それを補ってくれる優秀なスキルです。

 

スポリエーションは、設置物・魔法陣を盗んで自分のものにし、再設置できるスキルです。大体のものはパクれます。アーチャーの中であれば、ブルームトラップといった罠はもちろん、アローレインや、果てはサークリングまで拾えてしまいます。回収した設置物の持続時間はリセットされます。非常に強力ですが、最大のネックは、180秒という異常に長いCDです。フィールド狩りなどでの活用は厳しいでしょうが、ここぞ!という場面での瞬発力は十分です。

 

その他

鷹メルには合っていないと思われるパーツです。

  •  クォC3

単体火力の増強につながりますが、ランニングショットは、R8でやや力不足という点、転職枠を3つ使ってしまう点が気になります。鷹メルスキルの合間をランニングだけで埋めるのは、少々厳しいでしょう。

 

フレッチャーは、やはりC3まで取ってこそです。単体火力の増加なら、ポイズンポットもついてくるポイC2の方が、鷹メルには向いていると思います。

 

  • シュバ・キャノ・マスケ

両手弓を使うメルゲンには合わないうえ、鷹メルにする場合C1までしか履修できません。

 

  • ハンター

これに関しては、触ったことがありません。すいません。

 

 

結局、どのパーツがいいのか

範囲火力スキルとしては、サッパーのブルームトラップが、頭1つ抜けています。hit数こそはフレアショット等に劣りますが、やはり攻撃範囲の広さが重要になります。ただ、サッパーには単体火力スキルがないので、これを補いたいところです。

 

そこで、それなりの範囲火力スキルもついてくる、レン1ローグ1(範囲...フェイントバラージ 単体...同)か、ポイ2(範囲...ポイズンポット 単体...各種毒)を絡めるのが、私のおすすめです。私の鷹メルは、アチャ2サパ2ポイ2型ですが、ポイ2をとる決め手になった、ポイズンポットの範囲火力としての性能が、思ったほどではなかったので、ポイ2に替えて、レン1ログ1も大いにありだと思います。私の場合は、ポイズンシューターの強化に期待といったところです。

 

最後に

私なりの結論を最後に書きましたが、先述したように、鷹メルの魅力の1つは、ビルド幅の広さです。自分なりの考え、思い入れのある職、試してみたいビルドパーツなどを取り入れ、納得の行く鷹メルを作ってみてください。この記事が、少しでもその助けになれたならば幸いです。

 

長くなりましたが、ありがとうございました。また次の記事で。