FBジョイント・IWジョイントとは
はじめに
複数スキルによるコンボって良いですよね。私は、MtGなどのカードゲームもプレイするのですが、そちらでもやはり、高いカードパワーで殴るデッキよりも、カード同士のシナジーを意識したコンボ寄りのデッキ(※1)が好きです。
というわけで、今日はWIZスキルによるコンボ、ファイアボール(以下、FB)ジョイント・アイスウォール(以下、IW)ジョイントについてです。有名どころのコンボとしてはIWプレッシャーが挙げられますが、サイコキノを経由しなければならないので、ビルドの幅がやや狭まります。一方、リンカーは、御存知強クラスですので、C1以上を経由している方も多く、無理なくコンボを実用できるかと思います。
ただし、何が起きて高いダメージが入るのか、どうコンボを決めるかといった実戦的な部分は、IWプレッシャーよりもやや難しいため、その部分を当記事で補えれば、と思います。
※1 ジェスカイの隆盛コンボとか好きでした。
FBジョイント
FBジョイントとは
FBとジョイントペナルティーを使ったテクニックは様々ですので、当記事で扱うFBジョイントが、コンボの全てではないことを、先にお断りさせて頂きます。
ここでいうFBジョイントとは、ジョイント・ハングマンズノットで集めた敵にFBを当てることや、複数の敵のジョイントにFBを巻き込み、ハングマンズノットで一掃するテクニックではありません。
当記事で紹介するのは、ボス相手に、ただFBを当てるのではなく、ジョイントペナルティーも絡めることでダメージを倍増させるテクニックです。
原理
FBが与えるダメージですが、敵がFBにただ接触しているだけではありません。FBは、敵に接触すると、FBを中心として範囲攻撃を発生させます。この攻撃のAoEは、4固定です。FBには広域防御比率1が設定されており、範囲攻撃を発生させたFB自身にも、攻撃が当たっています。
ここで、FBとボスモンスターを接触させ、ジョイントで繋いだ場合を考えましょう。当然ながら、ボスには、FBによるダメージが入ります。加えて、FB自身に与えられたダメージがジョイントにより伝播しますので、合計ダメージは、単純に当てた時の2倍です。
では、FBを2個に増やすとどうでしょう。もうお分かりかとは思いますが、範囲攻撃が当たるFBが1つ増えていますから、威力は、本来のダメージ+FBから伝播するダメージ×2で、FB1つあたり3倍になります。
実戦における注意点
敵との接触
FBは、敵に接触すると範囲攻撃を発生させると先述しましたが、複数のFBが、敵から離れて密集している場合、範囲攻撃は発生しません。きちんとFBをボスに接触させましょう。
FBの攻撃回数
ジョイントする前から敵にFBが接触していると、当然ながら攻撃回数を消費してしまい、最大ダメージが出せません。パイロC2のLV10FBならまだいいのですが、パイロC1の場合、ほとんどジョイント無しの場合と同じです。最大ダメージを狙う場合、少し距離をあけてFBを置き、ダガー等で押し出して、接触させた直後にジョイントで繋げましょう。押し出す前にジョイントすると、味方の攻撃で、ジョイントしたFBがあらぬ方向へ弾かれることがあります。ソロの場合は、先にジョイントしてしまっても問題ありません。
繊細な当たり判定
一通りFBジョイントの原理を知ってからは、私もシャウレイ等で試してはいたのですが、上記の手順を踏んだにもかかわらず、不発or低ダメージで終わってしまうことが多々ありました。そこで、この記事を書くにあたって、原因追及のため、シャウレイで色々試してみました。
- FB2個の場合のダメージ表記
(予想)
(本来のダメージ+FBから伝播されたダメージ×2)×FB個数2 で、6つのダメージ表記が並んで出る、表記が出る回数はFB攻撃回数の10(C2のため)
(結果)
予想通りになるパターン、途中からダメージ表記が2つになるパターン、攻撃回数が10未満のパターンなどなど
これだけでは分からなかったので、単純化して現象を確認するため、FB1個でも試してみました。
- FB1個の場合
(予想)
本来のダメージ+伝播されたダメージの表記が2つ並んで出る、表記が出る回数はFB攻撃回数の10
(結果)
同上
これに関しては、特に問題ありませんでした。
ここで、色々試す中で、1つ動画を撮影したのでご覧ください。垢バレ防止のため、UIは非表示にしてあります。今後、チーム名を晒すこともあるかもしれません。
FBを2個設置してジョイント、FBを押し出して、ダメージが入り始めます。最初の3hitは、予想通り、ダメージ表記が6つ並んで同時に出ているのが分かると思います。しかし、次の3hit、ポアタが攻撃モーションを取っている間、ダメージ表記が2つになってしまいました。さらに次の3hitでは、ポアタは攻撃を終え、ダメージ表記が6つに戻っています。
ダメージ表記が途中、2つになる原因ですが、広域攻撃比率に関係しているものと考えました。
toswikiによれば、"「攻撃範囲内」に敵が複数いた場合、攻撃原点から近い敵の順番に判定が行われる。"とあります。(詳細はwikiでご確認をお願いします)
Other/その他豆知識等 - Tree of Savior Wiki Wiki*
つまり、こうです。
位置関係・・・
FB1 ーーー FB2 ーー ボス
①FB2はボスと接触し、範囲攻撃を発生させる。FB1は、範囲攻撃を発生させない。
②FB2の最初の攻撃判定。当然1番近いのは、範囲攻撃の発生源であるFB2自身。ここでダメージ発生+AoE1消費
③FB2の2回目の攻撃判定。2番目に近いのはボス。ここでダメージが発生+AoE消費。ボスのサイズはXLのため、FB2の範囲攻撃は、AoEを使い果たす。
④AoEを消費しきったため、FB1への攻撃判定は行われない。最終的なダメージは、2hit分になる。
動画でもそうでしたが、FBは同じ位置に設置してあります。にも関わらずこのような結果になってしまうということから、非常に微妙な当たり判定が存在している、ということを予想します。この判定ズレを完全に回避するのは難しいでしょうが、FBをきっちり同じ位置に設置することが、少なからず対策になるかとは思います。
やや不安定な面も浮き彫りにはなりましたが、FBの3倍ダメージは強烈です。皆さんも是非試してみてください。
IWジョイント
IWジョイントとは
IWを近接物理攻撃や一部スキルで攻撃すると、壁一枚につき、3WAYの氷の礫が発射されます。この礫の1粒1粒の攻撃力は、IWの術者の魔法攻撃力100%+属性攻撃力です。通常攻撃と同じですね。
しかし、普通の近接攻撃で叩いているだけでは、IWの持続時間内に、全ての壁を叩ききれません。
そこでジョイントペナルティーの登場です。IWをジョイントで繋げて叩いた場合、繋がったすべてのIWから礫が発射されます。これを利用して、壁を叩ききって最大ダメージを出そう、というのがIWジョイントです。
どれくらいの威力なのか
IWのレベルが5の場合、壁の枚数は6枚・耐久度は11ですから、
6(壁の枚数)×11(耐久)×3(発射される礫の数)=198
となり、実に198回も通常攻撃をしただけのダメージが入ることになります。(サクラメント等を考慮しない場合)
総ダメージが少々分かりづらいので、試算してみましょう。武器に、赤ジェムLV×5挿しのフィフスハンマー+スモールクリスタラス、ヘアアクセサリーには、魔法攻撃力100相当のものを3つ装備しているとしましょう。すると、攻撃力は927相当なので、これに先ほどのhit数をかけると、その数値は183,546。フロクラのhit数が約30ですから、威力6000のフロクラに匹敵する火力と言えます。礫をフルヒットさせられるのはボスモンスターくらいのものですが、それを差し引いても中々のものです。
IWジョイントが必要ない場合
「普通の近接攻撃で叩いているだけでは、IWの持続時間内に、全ての壁を叩ききれない。」さきほどはそのように書きましたが、フィフスハンマーを装備している場合は、この限りではありません。
一度の攻撃でIWを叩ける枚数は、例によって、AoEに影響します(IWの広域防御比率は2)。フィフスハンマーは、このAoEを5も上げられるので、それだけで、4枚のアイスウォールを叩けます(※2)。これに加え、ゴブ手等を持っていればさらに一度に叩ける枚数は増え、6枚のアイスウォール程度であれば、ジョイントする必要はほとんどありません。装備がフィフスハンマーでは無かったり、オードラで壁の枚数と耐久を底上げできる(※3)、といった場合は、以下の注意をしつつ、是非試してみてください。
※2 WIZがデフォルトで持っているAoEは3です。
※3 オードラを持ったリンクロなどは、壁の枚数とジョイント対象数が同じになるので、いい感じにIWジョイントを決められます。
実戦における注意点
追加攻撃系バフ
サクラメントやカフリサン等、追加攻撃が発生するバフが付いていると、壁の耐久を2倍で消費してしまいます。しかし、1回の攻撃で発生する礫は、2倍にはなりません。IWジョイントをする際は、これらのバフは外しておきましょう。
IWの叩き方
ジョイントしたIWを2枚以上同時に叩くと、追加攻撃系バフの際と同様、壁の耐久を倍速で消費してしまいます。発生する礫が増えない点も同様です。1枚だけを叩くようにしましょう。
IWだけでのジョイント
IWのジョイントにボスを巻き込んでしまうと、礫によるダメージが壁に共有され、IWが一瞬で壊れてしまいます。IWは、ボスから数キャラ離した地点で出し、ジョイントの起点は、ボスから離れた壁にして、ジョイントにボスを巻き込まないようにしましょう。召喚された雑魚や、妨害オブジェクトに関しても同様です。
IWを出す位置
最後に、IWを出す位置です。ボスをジョイントに巻き込まないという点を挙げましたが、礫の射程の関係から、IWが遠すぎてもいけません。礫は、IWの術者の画面いっぱいほどにしか届かないので、それを考慮して、丁度良い位置に設置しましょう。また、ボスの攻撃や、味方のスキルがIWに当たると、貴重な耐久度を消費してしまいます。IWの位置取りには気を付けましょう。
盾役がタゲを取り、その他のPTメンバーが180度逆方向にいる場合、その中間、盾役から90度の方向からIWを出すのが良いと思います。
TIPS
実際に私がIWジョイントをする場合の手順です。ご参考までに。
①IWを出す方向を決め、ボスから数キャラ離れる
②ボスと逆方向を向きIW発動。マスの指定はせず、直線で出す。
③ボスから遠いIWを起点にジョイントを発動。
④ボスに一番近いIW1枚だけを叩く。
PTプレイではありませんが、動画を撮ってみました。装備がかなり適当なので、威力はそれほど出ていません。
最後に
FBジョイント・IWジョイント以外にも、様々なスキルコンボが存在します。WIZはそれが豊富なキャラだと思うので、他にも是非調べてみてください。実戦で初めて決まったときは、ちょっとした感動があると思います。それではまた、次の記事で。